こどもの頭痛 1

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当クリニックは東京駅近くのビジネス街にあり、頭痛外来の患者さんも大人の方が多いですが、中学生や高校生の患者さんも時々いらっしゃいます。そこで、こどもの頭痛について、2回に分けて解説したいと思います。
今回は、こどもの頭痛の頻度や種類について解説いたします。

頭痛もちの子はどれくらいいるの?

日本における大規模調査で、成人を含めた15歳以上の4029人のうち、慢性・反復性の頭痛がある人の比率(有病率)は30.8%でした。一般的には、3人に1人が頭痛もちということになります。
一方、こどもを対象にした調査では、海外の報告になりますが、頭痛有病率は3~7歳で1.2~3.2%、7~11歳で4~11%、15歳で8~23%であり、少なくともクラスに1~3人程度は頭痛もちの子がいるようです。

こどもではどんな頭痛が多いの?

こどもの頭痛で代表的なものは、一次性頭痛に分類される片頭痛と緊張型頭痛です。報告によって多少ばらつきはありますが、小児では片頭痛が緊張型頭痛より多く、1.5~2:1くらいの比率になります。
他の疾患に起因して痛みが起きる二次性頭痛の原因としては、ウイルス感染や副鼻腔炎などの感染症や頭部外傷が多いです。極めてまれですが、脳腫瘍や脳血管障害といった深刻な疾患も含まれます。

どんなときに検査したらいいの?

こどもが頭痛を訴えたとき、病院に連れて行くか、検査を受けさせるか、親御さんは迷われると思いますが、日本小児神経学会では、次のような症状がある時に検査が必要な頭痛を疑うと述べています。
歩く時にふらつく。
手足が動かしづらい。
毎日のように頭痛と嘔吐がある。
症状が進行している。
当院の頭痛外来でも、症状の程度や経過をお聞きして、重篤な疾患の可能性が否定できない場合は、CTやMRI検査をお勧めすることもあります。

毎日頭痛が続いて学校に行けない場合

小児慢性連日性頭痛の可能性があります。これは、月15日以上の頭痛3ヶ月以上持続するものです。頭痛の内容としては、片頭痛と緊張型頭痛が混在していることが多いようです。有病率は5~12歳で1.68%、12~17歳で3.5%で、女児に多い(男児の1.5~3倍)傾向があります。精神疾患、ストレッサーの関与、学校の欠席、睡眠障害といった問題を抱えていることがあり、小児科や心療内科の受診もお勧めします。

次回は、こどもの頭痛に対する治療について、具体例も紹介しながらお話しいたします。

担当:武川

(参考文献・資料)
Sakai F,Igarashi H.Prevalence of migraine in Japan : a nationwide survey. Cephalalgia. 1997 ; 17 : 15-22.
日本頭痛学会ガイドライン http://www.jhsnet.org/GUIDELINE/gl2013/271-289_7.pdf
日本小児神経学会HP https://www.childneuro.jp/
日本小児心身医学会HP http://www.jisinsin.jp/detail/05-yasujima.htm


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