頭痛、めまい、目のかすみ、そして視力低下。~原田病とは~

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原田病とは、目のぶどう膜に炎症を起こす病気の一つで、両目に網膜剥離が生じて目が見えにくくなる病気です。日本眼科学会が原田病を詳しく解説しています。浦島太郎は原田病だったのではと言われているそうです。興味のある方は是非ご覧ください。

■日本眼科学会|フォークト―小柳―原田病
https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=29

原田病は、最初に軽い髄膜炎が起こるため、発熱、のどの痛みなどの風邪症状、頭痛、めまいなどが前駆症状として出現します。目の症状としては、光がまぶしい、目の奥が痛い、目がかすむなどの症状が通常両目に現れます。

片頭痛には、前庭性片頭痛といわれ頭痛と一緒にめまいを伴う場合もあります。また、頭痛の前に前兆を伴う場合があり、目の前がチカチカしたり、また視界がかすみ見えにくくなったりする場合があります。

「頭痛」、「めまい」、「目のかすみ」という症状から、片頭痛を連想し脳神経外科を受診する方も多いのですが、目のかすみが長く続く場合は必ず眼科を受診してください。

■みどり眼科クリニックのURLはこちらです。
https://www.midori-eye-clinic.jp/

担当: 峯田

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軽症くも膜下出血にご用心

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診察すると、頭痛があるだけで、手足の麻痺もなく特に異常を認めませんでした。血圧も正常範囲内です。でも、首コリや肩コリから来る緊張性頭痛とは、痛みの程度が異なっていました。そのため頭部MRIを検査したところ、何と「くも膜下出血」が見つかりました。頭部MRAではくも膜下出血の原因である脳動脈瘤も見つかり、また脳の血管は血管攣縮(ケッカンレンシュク)という合併症のため、細くなっている状態でした。

そのため、検査の結果を見ていただき、総合病院での加療が必要であることを説明しました。本人は、私の説明に多少動揺はあるものの、なぜひどい頭痛が続いたのか分かり、また入院、精査,加療が必要であることを理解され、総合病院へすぐに向かってもらいました。

「くも膜下出血」と言えば、バットで殴られたような激しい頭痛があり、片麻痺や意識障害などを伴い救急車で搬送されることが多い病気です。でも、頭痛がするだけでそれ以外に異常を認めない場合もあります。ただの頭痛と思っても、夜も眠れないような頭痛があれば、まず脳神経外科を受診しましょう。

担当:峯田

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